(2020/2/8 更新)
2019年は、何かとタピオカミルクティーが流行りましたね。
別に特に好きなわけでないですが、流行に乗って、本ブログでも2回記事に書きました。
アンパパも、タピオカミルクティー屋なら成功できそう!と、脱サラを真剣に考えたりたこともありました。
結局、自分の家の周りに3店タピオカミルクティー屋があり、さすがにこれ以上はいらないだろうと諦めてしまったけど…(笑)
今日は、ブームに乗って開業したタピオカミルクティー屋は今どうなっているのか書きたいと思います。
タピオカミルクミルクティー全盛期の話
タピオカミルクティーブームの全盛期を振り返ってみましょう。
2019年の夏、テレビで度々タピオカミルクティー取り上げられ、有名店はどこも長蛇の列でした。
有名店ではなくても、簡単に開業できるということから独立起業する人もたくさんいましたね。
自分の家の周りにも3店個人経営のタピオカミルクティー屋が次々とオープンしました。
街中至るところタピオカミルクティー屋ばかりで、ブームは凄まじかったですよね。
なんで、そんなに爆発的に増えたのでしょうか?
タピオカブーム全盛期にタピオカミルクティー屋が爆発的に出現した訳
簡単に開業できる
ほとんどのタピオカミルクティー屋は、テイクアウトが中心のため、5坪くらいあれば出店できそうです。
カフェ開業の場合は、内装工事に1坪40万くらいかかると言われていますので、例えば20坪の小さめのカフェでもそれだけで800万くらいかかってしまいます。
ただ、タピオカミルクティー屋は5坪くらいで開業でき、内装も凝る必要はありません。うまくすれば、内装工事は100万くらいでできてしまうのでしょうか。
また、開業費用で一番コストがかかるのは家賃かと思いますが、これも5坪くらいであれば、安く抑えられそうです。
つまり安く開業できるので、もしうまくいかなくても、損失を最小限にできそうですね。これが、出店が相次いでいる理由の一つだと思います。
原価がかなり安い
これは、テレビでも雑誌でも色々言われていますが、タピオカミルクティーはとにかく原価が安いです。
飲食店の原価率は30%が目安と言われていますが、タピオカミルクティーの場合は、ミルクティー+タピオカ+容器=100円くらいだと思います。もし1杯500円で売れば、原価率はなんと20%ですね。
ミルクティーの方がタピオカより高いと言われているので、タピオカをサービスで増量すると、逆に原価が安くなるという話は面白いですよね。
オペレーションがラク
オペレーションがラクということも魅力の一つです。
タピオカミルクティーは、コップにタピオカ入れて、ミルクティー入れるだけですからね。
これなら、どんな人でもできるし、もし自分がやるとしても簡単でトラブルなども起きにくいです。
大声では言えませんが、やはりラクして儲けたいと思っています(笑)
タピオカミルクティー屋は儲かるのか?
タピオカブーム全盛期で、アンパパもこれなら起業に成功するのでは?と思っていました。
実際に、損益分岐点を計算するくらい本気でした(笑)
✔ 当時考えたこと
何杯売れば利益が出始めるのか計算しましょう。
利益が発生しはじめる点を損益分岐点といいます。前提を下記のようにおいて計算してみたいと思います。
固定費(お店+光熱費は一定とする)…20万円
変動費(タピオカ1杯あたりの原価)…100円/1杯
売上…500円/1杯
これをグラフにすると、下記のようになり、変動費と売上が交わる点が損益分岐点です。これより売上個数が増えると利益が発生します。上記前提の場合は、1ヶ月に500杯以上売れば利益が発生します。

500杯以上売れば、1杯あたり400円利益がでる計算になります。
例えば行列がなくても、1時間に10杯は売れるとします。
1日10時間、月に30日営業した場合、1ヶ月の売上個数は10時間×10日×30個=3000個となります。
その場合、(3000個−500個(損益分岐点))×400円=100万円の利益となります。スタッフ2人くらい雇っても、それなりに儲かることがわかりますね。
こんな感じで、絶対に稼げそうですが、競合が多すぎて諦めました。
周りのタピオカミルクティー屋を観察し、今後ビジネスが続けられるのか参考にしたいと思いました。
流行に乗って開業したタピオカミルクティー屋の末路
さて、流行から半年の2020年2月、3店あった近所のタピオカミルクティー屋はどうなっているのでしょうか。
結果は…
- 2店閉店
- 1店はまだオープンしているが、人が入っている様子はない
かなり厳しい結果になりましたね。
結果として、あの時、勢いで起業しなくてよかったなぁと思いました。
理由は、色々あるかと思いますが、大きく2つかと思います。
- JKや女子大生の流行はすぐ終わる
- 冬は冷たいミルクティーの需要がない
✔ JKや女子大生の流行はすぐ終わる
これは、簡単に読めますよね。
アンパパもこれは考慮していました。
ブームが過ぎ、1時間たったの5杯の売上だとしても、1ヶ月で1500個売り上げることができます。さきほどの計算式ですと、(1500個−500個(損益分岐点))×400円=40万円の利益を1ヶ月にだすことができます。
誰もアルバイトを雇わず、1人でやる分にはなんとか食べていけそうですね。
✔ 冬は冷たいミルクティーの需要がない
これは、少し考えが甘かったです。
自分もそうですが、冬は温かいコーヒーを飲みたいものです。
まさかこんなに、冷たいタピオカミルクティーが飲みたくないとは思いませんでした(笑)
ブームはさておき、季節に影響がある商品は、なかなかビジネスの難易度があがりますね。
タピオカミルクティー屋から学ぶ教訓
アンパパは、いつかは何かで起業してみたいと思いますが、このタピオカミルクティー屋から学べることがあると思います。
ブームにのるなら、TVで放送される前を狙え
ブームにのるのもアリかと思います。
ブームにのかって流行中の1年間で、例えば10年分の収益を挙げることができれば、流行ビジネスにおいては大成功ではないでしょうか。
ただ、タピオカミルクティーで今回本当に稼げた人は、テレビで放映される前しっかり流行を見極め開業した人達です。
つまり、テレビで流行の様子が放映されるようになってから、「これなら成功できる!」と思っても、既に時遅しです。
インスタなどのSNSで流行を常にウォッチすることが大事ですね。
季節ものの商品は難しい
今回のタピオカミルクティーもそうですが、季節ものの商品は個人で扱うのは難しいと思います。
「鍋」のお店を冬に始めた人が、夏になってお客さんが来なくなり、潰れてしまったという話はよく聴きます。
季節ものの商品は、季節毎の集客が読めず苦労するかと思います。
案外、通年で需要がありそうな「たこ焼き屋」の方が、うまくいくかもしれませんね!
まとめ

街なかのタピオカミルクティー屋をウォッチして、ビジネスについて学ぶことができました。
もし、今後流行ビジネスをやりたいと思っている人は、街なかのお店をしっかり見ていくと勉強になるかもしれませんね。